社会医療法人健康会 京都南病院・新京都南病院看護師募集サイト

森和代

看護師さんの姿に憧れて

story-7_1中学生の時に父が入院し、面会に行った時に父に優しく寄り添い、テキパキと仕事をする看護師さんをみて憧れを抱き、将来の進路と考え目指すようになりました。
憧れの看護師になって働き始めたころは、分からないことだらけでしたが「ここはこうした方がいいよ」というように患者さんに声をかけてもらい、振り返れば患者さんが未熟な私を育ててくれた気がします。
仕事をしていると大変な事もありますが、患者さんが退院される時、「看護師さんのおかげです。ありがとう。」という言葉をかけてもらうと疲れも吹き飛び、看護師として働くことの喜びを感じます。

最大限患者さんの希望を叶えたい

心に残る患者さんの話ですが、呼吸状態の悪化で挿管が必要になり、これから挿管するという時に、「最後に一口何か食べたい」と患者さんが希望されました。 しかし、呼吸状態や誤嚥のリスクを考え、その願いを叶えることはできずに挿管され、その後亡くなられました。食べたり飲んだりすることができなくても、最 後に何かを味わえる援助ができたのではないかという後悔がずっと心に残っていました。
そして先日、長期に挿管している患者さんが「飴が食べたい」と希望されました。その患者さんは飴が大好きで、いつも鞄に飴を入れて持ち歩いておられまし た。そこで私は以前の後悔を思い出し「何とか願いを叶えたい」と考え主治医と相談し、飴を細かく砕いて小さい塊にして舐めてもらうことにしました。飴を口 に含んだ時の患者さんの笑顔を見て、これからもできる範囲の中で、最大限に患者さんの希望に沿った看護をしていきたいと思うようになりました。

チーム全体で患者・家族が満足できる看護を

story-7_2私は現在ICUの師長ですが、ICUでは感染の問題や患者さんの安静のため面会時間が制限されており、ご家族は不安に思われることも少なくありません。 そこで、私たちスタッフはご家族の面会時に少しでも声かけを行い、患者さんのことを安心して任せていただけるようコミュニケーションを密にすることを心がけています。
また、患者さんに信頼される看護ができるよう、患者さんの希望を最大限叶えられる看護をめざすため、積極的に他のスタッフにも声をかけ、病院の強みである 人間関係の良さをさらに活かし、看護師だけでなく医師などの他の職種とも連携してチーム医療をすすめていきたいと思っています。