キャリアアップ
看護学校を卒業後、当院に入職し、ICUで経験を積みました。そして結婚・出産・育児を経て、グループ内の診療所で復職しました。そこで地域医療に携わり、急性期とは異なる看護の素晴しさとやりがいを感じました。そして次第にもっと専門的な知識を身につけて、地域の方々の力になりたいという想いが強くなっていき、最前線で活動する訪問看護師の資格を取得する決意をしました。看護部も私の希望を応援してくださり、研修中は出張扱いなるなど支援してくださいました。
疾患とうまくつき合い、その人らしい生活を送っていただけるようサポートすることが、訪問看護の大切なポイントです。そのためにはまず、コミュニケーションを通じて利用者さんのライフスタイルや希望などを引き出す必要があります。そして、お話を聞いたうえで看護の方向性を決めて実践するのですが、そういったスキルは専門的な研修を受けたからできるようになったのだと思います。
これから訪問看護の重要性はますます高まり、ニーズや看護の内容も多様化していくでしょう。そうした状況に対応し、利用者さんの支えになれるよう、これからも学ぶ姿勢をもちつづけたいと思います。
認定看護師 エキスパートからのメッセージ
看護師としてキャリアを積んでいたある時期、自分の看護に行き詰まりを感じるようになりました。しかし大好きな看護の仕事は続けたいという想いもあり、悩んでいました。そんな時、上司から認定看護師になることを勧めていただき、専門的なスキルを身につけることで患者さんの力になればと思い、チャレンジすることに。
当時は外科病棟に所属しており、ストーマを装着する患者さんと関わることが多く、科学的根拠に基づいた看護の必要性を感じていたこともあり、皮膚・排泄ケア認定看護師の資格を習得しました。
現在は主に褥瘡の予防とケア、ストーマを装着される患者さんへの指導とケア、看護師を対象にした勉強会の企画・運営、グループ内でのコンサルティングなどを行っています。また、褥瘡対策チームのメンバーとして、多職種のスタッフと共に院内ラウンドを行っています。看護技術は進歩しており、皮膚・排泄ケアに関してもより良いケアが生まれています。
日々の活動ではそうした知識や技術を発信し、病院全体のレベルアップにつながるよう取り組んでいます。認定看護師になる前は自分のレベルアップだけに目が行きがちでしたが、今は病院をより良くするためにはどうすれば良いかという視点で看護を捉えるようになってきました。その一環として、今後は看護師の教育に力を入れていきたいと考えています。