チーム医療
褥瘡対策チームの主な役割は、褥瘡の発生リスクが高い患者さんに対する予防と、褥瘡が発生した患者さんの治療とケアです。そのためにチームメンバーである医師・看護師・薬剤師・管理栄養士が週1回、院内ラウンドを実施してベストな対策を検討しています。
褥瘡の予防や治療は、患者さんのポジショニングや栄養状態など、さまざまな要素が関わってきます。そのためさまざまな分野のスペシャリストが連携して症状を多角的に捉え、それぞれの専門性を発揮することで、より質の高い褥瘡対策につなげています。
チーム内では、患者さんにいちばん近い医療従事者として、きめ細かな情報を発信するよう心がけています。さらに患者さんとチーム、あるいはチームメンバー間の調整役も果たしています。
しかし、チーム活動でできることは限られています。褥瘡対策の最前線にいるのは、病棟で活躍する看護師でもあります。そのために勉強会を開くなど、全体のレベルアップに力を入れています。
褥瘡に関する看護技術は日々進歩しています。新しい情報を取り入れ、現場で活かせるよう、積極的に学会などにも参加しています。