社会医療法人健康会 京都南病院・新京都南病院看護師募集サイト

岸本美紀

夢を追う背中を子どもに見せたい

20151117歳の時初めて交通事故に遭い、入院したのがこの南病院でした。その時看護師の仕事に憧れたものの、自分にはなれないだろうなと諦めていて。きっとまだ高校生で、誰かのために何かを頑張る力があまりなかったのでしょうね。

そのまま高校を卒業し、数年後に出産しましたが、産まれた子は未熟児で、一か月ほど離れ離れに過ごしました。その一か月はかなりつらくて、毎日自分を責めて落ち込んで…そんな時、一番身近で支えてくださったのが看護師さんでした。とても励まされて力をもらい、やはりこの仕事に就きたい、自分の夢を諦めるまいと思い、看護学校に通い始めました。

子どもを産んだこと自身も決断の支えでした。守られていた高校時代とは違い、親になり守るべきものを持つという大きな変化。子どものためにも何か人の役に立つ仕事をしていたかったし、夢を諦めない姿を自分の生き方で見せていきたいと思いました。当時は今がいろいろなことを頑張る踏ん張りどころだと一生懸命でしたね。

患者さんを「見る」こと

資格を取って3,4年目だった時は、まだ自分の看護の良し悪しもわからないまま業務に追われていました。ですが知人の父親ががんで入院し亡くなられた際、知人に「きしもっちゃん(私のことです)が看護師さんで、ここにいてくれてよかった」と言われ、気持ちを込めてケアをすれば、心と心って伝わるのだなと実感しました。

当時は仕事を一通りこなせて後輩もいましたが、5年、10年働いている先輩に比べたらまだまだ未熟。石の上にも三年と言いますが、余裕を持って理想の看護の実現に近づくには5年10年はかかりますね。その期間に、いろんな患者さんに関わって人間の幅を広げるのだと思います。いろんなことを患者さんから教えていただくというか。今は仕事を始めたときよりもいろいろな考え方ができるし、そこから自分が正しいと思うものを選べて、その選択が人と違っても大丈夫だと思いながら進めるようになりましたね。仕事も私生活も少し余裕が出てきたかなと。人とかかわる仕事だけあって、人生がかなり反映される仕事だなと思います。

 

看護って見ることが一番基本で大切なことだと思います。患者さんを見る、ということは当たり前になると、ないがしろにしてしまう可能性のある事で、そうならないよう常に危機感を持つべきだなと。患者さんの普段の状態と異常がすぐ見分けられるように、普段の状態をよく見て訓練しておくようにしています。この患者さんはこれぐらいで大丈夫、という基準を普段から見つけておくことが大事です。透析治療は一瞬で気を失ったり急変が起こったりする治療なので、その可能性を常に意識して仕事をしようと思っています。

時々患者さんが「今日はきしもっちゃんやし安心して任せられるな」と言ってくださると、きちんと日々の業務ができているのだな、今まで通りのことを今後も継続していこうと思えて嬉しいです。

患者と看護師の関係を超えて、なんでも話せる存在に

201511_1ずっと「安心して任せられる」と言って頂けるように、患者さんから教わって自分の人間の幅を広げながら毎日を過ごしたいですね。一番の理想は患者さんに寄り添う看護。透析治療は特殊な治療で、一度始めるとほとんどの場合一生涯続く治療です。患者さんは覚悟を持って治療に望まれているでしょうし、そういう方に対して看護師も覚悟を持って、患者さんの生涯についていくくらいの気持ちで関わらないと、中途半端な気持ちで接するのは失礼にあたると思います。家族関係の悩みなど、普通は看護師に相談しないようなことも相談してもらえるのが嬉しいですし、何もできないかもしれないけど一緒に悩んで、最後は「気持ちが楽になりました」と言ってもらえたらいいなと思います。透析治療の患者さんとは長いお付き合いですし、ささいな悩みも打ち明けてもらえるような、気の置けない、心の距離が近い存在でいれたらと思います。