認定看護師紹介
私は皮膚排泄ケア分野における認定看護師です。この分野を選んだ理由は、高齢者の多いこの地域で地域医療の看板を掲げた京都南病院に20年来務め、いつからか自然に褥瘡などの創傷管理、失禁などの排泄管理これらのプロフェッショナルが必要だと感じていたからです。
ただ、自分でなろうというには時間がかかりました。20年もの期間は自分にとって楽な環境が作られ、何でもできているという錯覚さえありました。このままではいけないと奮い立たせ、決心して行動しました。
‘快’を与えるケアを
認定看護師の役割は実践・指導・相談の三本柱です。私もこうして身に付けた知識を活かし、病院内また訪問看護など、地域に向けて発信していきたいと思っています。その中で大切にしたいみんなに伝えたいことは、患者さんに快の感情を与えるケアをするということです。
治るという目標が見えなくても、患者さんにその一瞬、瞬間に、快「こころよい」と感じてもらえる、技術だけでない誠意から伝わる快のケアを忘れてほしくないと思っています。以上述べたような理想と現実はそうはいかないのは経験からわかってはいますが、信念は貫いていきたいと思います。
私が認定看護師をめざしたのは、患者さんによりよい看護を提供するために、何かひとつの知識と技術を極めたいと思ったのが理由です。外科病棟に長く在籍していたので、ストーマを造設した患者さんと接する機会が多くありました。ストーマ造設は患者さんの自尊心やQOLに多くの影響をあたえますが、自分の行っているケアが本当に適しているのか不安を感じることがありました。そのため、もう一度自分の看護を振り返りより専門的な知識・技術を習得したいとの思いから認定看護師を目指しました。
認定看護師となってからは、患者さんだけでなく、ご家族や、スタッフまた病院全体を視野に入れたマネジメントができるようになりました。
自分を頼ってくれたら嬉しい
認定看護師になる前から、看護をしていてうれしいのは患者さんからいただく「ありがとう」の言葉です。認定看護師となってからは、患者さんから「安心した」という言葉もいただくようになり、頼りにされていることを実感し、喜びとやりがいを感じています。
これからは、当院の看護の質向上を図り、患者さんが充実した生活が送れるように一人一人にあった看護を提供していきたいと思っています。
また、「私も認定看護師になりたい」と思うスタッフが増えるよう私自身がロールモデルになって活躍していきたいと思います。