社会医療法人健康会 京都南病院・新京都南病院看護師募集サイト

山口恵佳

いろんな看護師のプラスイメージから

0032_2看護師を目指したのは中学生の時。高校受験のため進路を考えたときでした。看護師はもとから憧れの職業ではありましたし、高齢者の方と話すのも好きでした。通っていた小学校には、時々遠足みたいな形で、一日かけて老人ホームを訪問する日があって。みなさん温かく迎えてくださったので、自然と溶け込めて、おしゃべりして、今でもむしろ若い人と話すほうが緊張するくらい(笑)、年配の方と話すのが好きでした。
また親戚に仕事と子育てとを両立している人がいたことも大きかったです。その人はいつも看護師はやりがいのある仕事だと口にしていて、いきいきしていて、親も私も看護師にいいイメージを持っていました。もちろんしんどいという話を聞くこともありましたが、中学生のときバレー部で厳しい練習に耐えていたので、そのあたりも何とか大丈夫だろうと。その親戚がうちにきて洗濯をしていくこともあったのですが、その時見る白衣にも憧れましたね。他にも当時見ていたドラマ「ナースのお仕事」も働くイメージを作る一因でした。中学からぶれずに高校でも看護師を目指して現在に至ります。

看取りを仕事にすること

看護師になって……初めての採血の時のことも覚えていますし、初めての迎えた人の死のこと、厳しい闘病生活の末ガンを克服して退院された方のこと、思い出を挙げるときりがありません。
その中でも働いて3年目は自分の中で葛藤が多い年でした。自分にとっては仕事の時間でも、患者さんにとっては、同じ24時間を生きている人としての、暮らしの時間です。なのに看護ではなく業務をこなしているように感じてしまって……。業務だけになってしまわないよう、間でなるべく患者さんと話すように心がけるのですが、逆におせっかいになってしまうことも。もちろん感謝されることも多く、そのときはとても嬉しく記憶にも残りましたが、当時は理想の看護師像と現実のギャップを感じることが多かったです。
新人看護師として就職してから3年が経つと、就職以来ずっとおつきあいのある患者さんが亡くなられることが増えます。もちろんつらいけれど、ご家庭にお返しするまでまだ仕事はあるし、他の入院患者さんもいるので泣いてはいられなかったり、闘病生活を頑張っても2,3年で死んでしまうんだな……と思ってしまったり。人が亡くなるということ、お見送りするという重大なことが、仕事になるとこなしているように感じた時期でした。
南病院ではチームで協力して取り組むことも多いので、一人で仕事をするよりもこなしている感じはなくなりましたね。亡くなられてからの仕事もその方を送りだす大事な看護の一部だと思えるようになりました。

よく話し、よく笑う!

0032_1普段から、いろんな職業の方にお話を聞いて、会話のスキルや感性を高めるよう努めています。話し方を良くしたり、お話のネタを増やしたりして、もっと心が通じるようにしたいので。たとえば高齢の患者さんだと、以前されていたお仕事の話になることが多いので、いろんなお仕事について知っておくのも大切です。知らないと楽しく会話できないので、いろんな人と話して様々なことを吸収しておきたいと思います。人と話すのが好きなので、半分趣味みたいなものなんですけれど……(笑)。業務上の知識はもちろんですが、人としても日々いろんなことを蓄積して看護に活かせたらと考えています。
それから、いつも笑顔の看護師でいたいです。患者さんを笑わせるのが大好きなんです。だからまず自分が笑顔で表情豊かに、顔をあわせただけでも明るい気持ちになるような存在でありたいですね。それから患者さんに少しでも声を出してもらうためにあいさつ、声掛けはもちろん、ご家族の話などお返事がいただきやすいトピックで盛り上がれるように気を付けています。この仕事が好きな理由は、たくさんの人とお話しし関われることなので、会話の弾む、明るく患者さんの笑顔を創り出せる看護師でありたいです。