社会医療法人健康会 京都南病院・新京都南病院看護師募集サイト

眞弓みのり

学生にこそ知ってほしい”看護の魅力”

story-13_1私は今、看護師としての病棟勤務に加え、看護学校での講義と実習指導を行っており、「未来の後輩の心に響く指導とは何なのか?」といつも考える毎日です。 看護学校の講義で反応がいいのは患者さんとの現場でのふれあいの話です。「こんなことをしたら患者さんが喜んでくれた」「患者さんにこんなことを言われて 切なかった」というような話になると、居眠りをしていた学生もいつの間にか真剣な顔で聴いています。そんな様子を見ると学生は現場の話を切実に求めている と実感します。
また、実習の醍醐味は、患者さんと接することでこちらの心が動かされる体験をすることにあると思っています。大切にしてほしいことは、患者さんが自分と変 わらないひとりの人間だということ。患者さんは処置を必要とする生体としての側面と、生身の一個人としての側面を持っていますが、身体の管理については学 校で学んだ通りでも、個人としての患者さんは実際に付き合ってみなければ理解できません。現場で患者さんの喜びや悲しみに触れ、共感するうちに、その方の ために何かしてさしあげたいと感じるようになりますが、その気持ちが看護の原動力!実習では、技術の習熟だけに気を囚われず、患者さんと接していて楽し い、患者さんが好きと言ってほしいですね。
病院では、このような看護の魅力を見出だす前に離職してしまう人もいるのが現状。せっかく看護師になったのに、そのような引退の仕方はもったいなので、ぜひ学生の間に患者さんと接する喜びを知り、一人前になるまでの心の支えにしてもらいたいです。

福祉に興味を持ったのが出発点

story-13_2中学校のときに出会った養護の先生が福祉に強い関心をお持ちで、奥様と共にボランティア活動に従事されたり、生徒を養護学校の見学に連れていってくださっ たり、熱心に活動されていました。その先生に影響され、養護教諭や保健師など福祉に関わる仕事に就こうと思い、関連資格を目指して看護学校に入りました。 ですが在学中に興味が広がり、看護師の仕事にも魅力を感じるようになったため、学生時代にお世話になった京都南病院に就職、3年前からは新設された新京都南病院で勤務しています。
京都南病院は市民救済のために作られた経緯があり、今でも地元の方が多く通院、入院されています。慢性病の方を中心に長いお付き合いになるので、患者さん もスタッフも距離が近く、地域密着ならではのアットホームな雰囲気があります。歴史ある建物ならではの暖かさを持つ建物は、看護師人生のほとんどを過ごし た思い入れ深い場所です。元々は他の職業を目指していたのですが、今では看護師としてのキャリアをとても楽しんでいます。また、学生や新人の指導でこの楽 しさを伝える機会をいただいた今では、結果的に当初のきっかけとなった福祉・教育に近い要素もあり、ますます充実感を感じています。