社会医療法人健康会 京都南病院・新京都南病院看護師募集サイト

周如春

中国から日本へ、きっかけは祖父の看病

story-10_1香辛料が目に染みる四川料理を食べて育った私はお隣の国、中国の四川省出身です。そんな私が日本に来て看護を学ぼうと思ったのは祖父の看病がきっかけでし た。四川の大学で看護を学び卒業した直後、重い病気の祖父を三か月間看病しましたが、どうしてよいかわからないことがたくさんありました。そんなときに、 両親からのアドバイスを受け高齢者医療が進んでいる日本で看護を学ぶことを決意。中国で日本語を学んだ後、日本に来たのは2011年の4月でした。
大震災の直後で、多くの外国人が来日を戸惑っていた期間ではありましたが、確実な情報源をもとに安心して日本に来ました。来日後は学校に通って日本語と看 護師国家試験の勉強をしつつ、現在の職場でもある京都南病院で研修生として現場の看護を学ぶ日々。晴れて今年の3月に国家資格を取り、現在は京都南病院で 看護師として働いています。今は障害者病棟に勤務していて、患者さんの多くは糖尿病や脳疾患などを患った高齢者の方です。もちろん看護の場面でミスは許さ れないので、大変といえば大変ですが、苦しんでいる人を助けることが出来るというやりがいを感じて、日々楽しく看護に励んでいます。

大好きな京都南病院

言葉も文化も全く異なる日本で辛かったことは?とたびたび尋ねられますが、あまり思い当たりません!唯一、日本語で自分の思いをうまく表現できないときに もどかしさを感じるくらいです。もちろん私の細かいことは気にしないパーソナリティーによるところもあるかもしれませんが、私が働く病棟の暖かさが一番の 理由です。
来日して数か月後からお世話になっているこの病院で、看護のことはもちろん日本語や日本の文化まで、多くのことを同僚の看護師さんや患者さんから教えても らっています。はじめのころは言葉さえ通じないような状態でしたが、みんな優しく接しくれました。同僚の看護師さんには質問があればどんなことでも気兼ね なく尋ねることが出来ますし、患者さんは「周さんが毎日見に来てくれることが一番うれしい」と声を掛けてくれます。こんなに良い職場は他にない、と胸を 張っていうことが出来る自慢の職場です。

看護を通して、日中の懸け橋に

story-10_2将来日本に残るか中国に帰るか、というのは難しい選択です。日本の文化も人も大好きだし、自分の学びたいことも学べている現状に満足していて、これからも 日本で看護師として働き続けたいですが、やはり四川にいる両親のことが心配です。とはいえ今は「今すべきこと」で精一杯であまり将来のことは考えられません。とにかくもっともっと日本の看護について学びたいです。また最近では日本に来る外国人もたくさんいるので、英語を勉強して外国人が病院に来た時の対応 もしっかりできるようになりたいです。
これから中国も高齢社会を迎えようとしていて、高齢者医療の重要性が増してくることは明らかです。中国に帰ったときは日本で学んだことを活かすことができるように、また日本では外国人看護師として新しい道を切り拓いて行けたらなと思います。