社会医療法人健康会 京都南病院・新京都南病院看護師募集サイト

小林千裕

認定看護師の道

story-14_1私は昨年、認定看護師としての資格を取得しました。認定看護師には、現在21の分野があるのですが、私は「皮膚・排泄ケア」分野における認定看護師です。
この分野を選んだ理由は、高齢者の多いこの地域で地域医療の看板を掲げた京都南病院に20年来務め、いつからか自然に褥瘡などの創傷管理、失禁などの排泄管理これらのプロフェッショナルが必要だと感じていたからです。
ただ、自分でなろうというには時間がかかりました。20年もの期間は自分にとって楽な環境が作られ、何でもできているという錯覚さえありました。このままではいけないと奮い立たせ、決心して行動しました。

「患者さんが主語になっているか」

この言葉は認定看護師教育機関、研修センターの恩師たる先生が度々言われた言葉です。
胸がチクチク刺される感覚と同時に、すっと腑に落ちていく感覚でもありました。多くの患者さんを看るにあたって、作業のようになっている現場で感じる違和感、それは患者さんが主語になっていないからです。
自問自答するにあたり、この言葉があれば答えは見えてくるし、見えていない看護師がいれば、この言葉を伝えれば我に返ってくれることにもつながります。そう思って当たり前のこの言葉を大切にしています。

‘快’を与えるケアを

story-14_2認定看護師の役割は実践・指導・相談の三本柱です。私もこうして身に付けた知識を活かし、病院内また訪問看護など、地域に向けて発信していきたいと思っています。その中で大切にしたいみんなに伝えたいことは、患者さんに快の感情を与えるケアをするということです。
治るという目標が見えなくても、患者さんにその一瞬、瞬間に、快「こころよい」と感じてもらえる、技術だけでない誠意から伝わる快のケアを忘れてほしくないと思っています。
以上述べたような理想と現実はそうはいかないのは経験からわかってはいますが、信念は貫いていきたいと思います。